老年内科の医師の対象は、主に高齢者とその家族になります。診療科というもの自体が決まっていますので、基本的に小児や妊婦などの特定の方は除外されます。しかしながら、高齢者を専門とする診療科ですので、発達段階における高齢者との関わりを吟味しなくてはなりません。
高齢者は、65歳以上と定義づけられています。つまり、老年内科の医師は、後期高齢者ともなれば、100歳を超えられるご高齢の方とも接触することとなるでしょう。したがって、医療を展開する上で、お仕事以前に重要で基本的なことは、人権を尊重したり、個人の尊厳について考えることです。
それを踏まえて、老年内科の医師の一般的なお仕事と言えば、医療機関によって異なるかと思いますが、まずは診察でしょう。例えば、ご高齢の方は、小児や成人に比べ、体の水分量が少ない上に、その調節する機能も加齢に伴って低下していきます。さらには、容易に脱水の症状を呈し、発熱や頻脈など、体への負担を増強させてしまいます。このようなに高齢者の特徴や症状に対する対処法について、基本的なことは求められるでしょう。
それから、ご高齢の方の中には、基礎疾患を有する方々も多くいらっしゃることかと思いますので、それを見分けながら、薬剤を処方したり、検査の指示を出したりして、診察に努めます。もちろん、専門的な脳や心臓などの特定の部位の疾患については、他科にコンサルトしながら、包括的に医療を展開していくこととなるでしょう。
そこで、老年内科の医師の勤務施設ですが、必ずしも病院という医療施設で働かなければならないということではありません。むしろ、現在、老年内科の医師のニーズは、病院よりも老人保健施設の方が多いということが言われています。
老人保健施設は、病院で行われる治療というよりも、対象者の残存機能を活かしたケアを行っていきます。たとえば、デイサービスで食事あるいは入浴などの生活習慣を保持できるように、あるいはデイケアでリハビリテーションを行って筋力低下などを防止したりと、健康の維持・増進を念頭に医療を提供していきます。もちろん、基礎疾患の悪化や老衰による体へ負担が生じた際には、治療処置を行い、病院との連携を密にした上での医療も提供していきます。
また、老年内科の医師は老人保健施設以外にも、在宅医療をフィールドとしてご活躍されている方もいらっしゃいます。在宅医療では、在宅での医療を望んでいらっしゃる対象者の方々に、終末期の医療を展開したりしていきます。基本的には、訪問看護師テーションの看護師と連携を取りながら、医療を提供していくわけですが、そこには病院とは異なった医師の立場があるでしょう。
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